BlinkGTK 改版履歴 — BlinkGTK の版と Chromium の版

バージョン: 1.2.2-build6 / 言語: 日本語 | English

BlinkGTK のどの版が、Chromium のどの版を土台にしているかの一覧です。
「この機能はいつから使えるのか」を調べるときは、2 段階で引きます。

  1. 目的の機能が Chromium のどの版で入ったかを
    Chromium 147 → 152 の新機能 で確認する
  2. この表で、その Chromium 版に対応する BlinkGTK の版を引く

対応表

BlinkGTK 公開日 Chromium この版で何が起きたか
v1.2.2-build6 ← 公開中 2026-09-19 153.0.8010.36 view ごとに profile と cache を分けられるようにした (blink_web_view_new_with_profile)。複数の WebView で同じページを開いたとき、2 つ目以降がキャッシュに当たって実際の読み込みが起きない問題を避けられる
v1.2.2-build5 2026-09-14 153.0.8010.36 描画経路を API から選べるようになりました。blink_gtk_set_gpu_mode() を blink_gtk_init() の前に呼ぶと、その経路で起動します。これまで blink_web_view_new_with_gpu_mode() で EGL を指定しても、経路は切り替わりませんでした。描画経路はエンジンの初期化中に確定し、GPU プロセスへ渡す起動フラグもそこで決まるため、WebView を作る時点ではもう変えられません。起動ログはどちらの場合も EGL と表示するので、指定が効いているかを外から確かめる手段もありませんでした。環境変数 BLINKGTK_GPU_MODE を併用していない場合、EGL を指定したつもりで CPU ピクセル経路で動いていました。blink_web_view_get_gpu_mode() は初期化の後、実際に動いている経路を返します。起動完了のログにも描画経路が出ます。
v1.2.2-build4 2026-09-13 153.0.8010.36 Virtio GPU を使う環境 (仮想機械など) で、EGL モードの画面が最初から最後まで白いままになる問題を解消しました。エンジンが「この画面は空だ」と判定するために画像を CPU 側から読んでいましたが、この種の GPU では描画が機械の外側で行われるため、読み取り側には何も見えません。中身はあるのに空と判定し、表示を見送っていました。動きのないページほど当たりやすく、開いたまま白が続きます。あわせて、スクリーンリーダなどの支援技術を後から起動しても読み上げが効くようになりました。これまではアプリを起動した時点で支援技術が動いている必要がありました。
v1.2.2-build3 2026-09-11 153.0.8010.36 未完のナビゲーションを抱えたまま窓を閉じると落ちる問題を解消しました。ページの読み込みが 終わる前に閉じると、ページの入れ物を壊す途中で配られる通知の受け口が、既に手放したものを 見ていたためです。本を開いた直後に閉じる、といった普通の操作で当たっていました。あわせて、EGL で画面に出たかどうかを compositor に問い合わせる診断を追加しました (BLINKGTK_GX_LOG=1 のときだけ出ます。既定では何も変わりません)。「中身が空だった」と「中身はあったが画面に出なかった」を区別できます。診断の記録が 9 枚目以降のフレームについて「表示しない」と書きながら実際には表示していた 問題も是正しました
v1.2.2-build1 2026-09-10 153.0.8010.36 レンダリングエンジンを Chromium 153 に更新しました。縦組みで閉じ括弧が行末に来ると 行が途中で切れる現象 (35 文字入る行に 17 文字しか入らず、text-align: justify が残りを 引き伸ばすため字間が倍に開く) が解消します。13 通りの設定のうち 8 通りで起きていたものが すべて直ります。横組みでは起きません。当方から上流へ報告し (crbug 542686223) Chromium 側で修正されたものです。前版の独自回避 (17→34 文字) は不要になり取り除きました
v1.2.1-build3 2026-09-08 152.0.7977.64 不具合を報告するときに、どの版で起きたかが実行時に分かるようになりました (blink_gtk_get_version_full / blink_gtk_get_build。同じ版でも build が違えば挙動が違うことがあり、これまではパッケージ名でしか判別できませんでした)。画面が出ないときの配送ログが、実際に呼んだ操作と Wayland の buffer 識別子を記すようになり、計測を打ち切る枚数も伸ばせます。描画経路の切り替えに EGL が加わりました (EGL で起動した場合のみ)
v1.2.1-build2 2026-08-30 152.0.7977.64 GPU が使用できない環境でも、フォールバックによりソフトウェア描画で表示されるようになりました。描画データが 5 秒間届かなければ切り替わり、理由を標準エラー出力に記します。GPU が使える環境では切り替わりません。あわせて、画面を撮影した画像で赤と青が入れ替わることがある問題を修正しました
v1.2.1-build1 2026-08-27 152.0.7977.64 レンダリングエンジンを Chromium 152 に更新しました。縦組みで行が途中までしか埋まらない現象(閉じ括弧が行末に来ると 34 文字入る行に 17 文字しか入らない) と、段組みの列が最後の 1 行を次の列へ送ってしまう現象が直ります。direction: rtl と縦組みを併用したときの行格子も保たれます
v1.2.0-build9 2026-08-16 151.0.7922.108 描画経路を再起動なしで切り替えられるようになりました (BlinkShift 公開 API、切替は数百ミリ秒・失敗時は自動で元へ)。GtkApplication と正しく併用できる blink_gtk_application_run() と、画面に出さない場面を宣言する提示ポリシー API を追加。大きなユーザースクリプトが描画プロセスに届かない問題を解消
v1.2.0-build8 2026-08-12 151.0.7922.108 セキュリティ点検の結果を反映。サイトごとのプロセス分離を既定で有効にし (メモリ使用量が増えることがあります)、sandbox の可否判定を実測に変更、状態を問い合わせる API を追加。環境変数の一覧を新設
v1.2.0-build7 2026-08-12 151.0.7922.108 開発用パッケージが同梱するヘッダの版数を是正。build1〜6 は 1 版前 (1.1.0 / Chromium 150) を名乗っていた。実行時 API は正しく、影響はコンパイル時のマクロのみ。実行部分は build6 と同一
v1.2.0-build6 2026-08-11 151.0.7922.108 Chromium 151.0.7922.108 に更新。ユーザースクリプトがページ本文より先に走るようになり、JavaScript の実行結果が JSON で返る
v1.2.0-build5 2026-08-10 151.0.7922.71 欧文の分綴 (hyphens: auto) が効くようになった。終了時の異常終了と診断 PNG の出しっぱなしも解消
v1.2.0-build4 2026-08-08 151.0.7922.71 dnf でインストールと更新ができるようになり、動き続けるページが静止しなくなった
v1.2.0-build3 2026-08-08 151.0.7922.71 GPU 描画が環境変数の指定だけで使えるようになり、ウィンドウの大きさを変えても文字が二重に見えなくなった (取り下げ)
v1.2.0-build2 2026-08-03 151.0.7922.71 版が正しく名乗られるようになり、縦書き版面の実測値を JavaScript から読めるようになった
v1.2.0-build1 2026-08-01 151.0.7922.71 圏点を付けても行送りが太らなくなり、ルビのはみ出しが指定どおりに効く (Chromium 151 へ更新)
v1.1.0-build6 2026-07-29 150.0.7871.46 同梱ドキュメントを全面是正し、記載と実装の一致を機械検査する仕組みを導入
v1.1.0-build5 2026-07-29 150.0.7871.46 同梱サンプルを 1 本に整理。build6 で置換 (取り下げ)
v1.1.0-build4 2026-07-29 150.0.7871.46 UA / Cookie / 権限まわりの API 追加。build5 で置換 (取り下げ)
v1.1.0-build3 2026-07-23 150.0.7871.46 RPM の依存パッケージ名を Fedora の名前に修正 (利用者からの報告による)
v1.1.0-build2 2026-07-21 150.0.7871.46 静止時の CPU 使用率をゼロに。文字サイズ変更で白紙になる不具合を解消
v1.1.0-build1 2026-07-07 150.0.7871.46 配布形態を刷新 (runtime / 開発用 / GObject Introspection の分割)。縦組み多段の分割、ホイールスクロール、ナビゲーション後の入力
v1.0.11-dev 2026-06 148.0.7778.167 Chromium 148 へ移行 (149 も追従)。組み込みアプリのリンク要件を確定
v1.0.10-build16 2026-05-16 147.0.7727.55 描画の退行を排除し、実機での品質を確認した版
v1.0.10 2026-04-21 147.0.7727.55 安定化
v1.0.9 2026-04-18 147.0.7727.55 利用者向けの整備。報告されていた不具合を一括で解消
v1.0.8 2026-04-14 147.0.7727.55 言語バインディングの統合、API 強化
v1.0.7 2026-04-13 147.0.7727.55 日本語入力 (IME) まわりの修正
v1.0.6 2026-04-12 147.0.7727.55 Chromium 147 へ移行
v1.0.5 2026-04-10 146.0.7680.177 Chromium 146 の更新版へ追従
v1.0.3 2026-04-07 146.0.7680.71 HiDPI 環境でのフォント描画を改善
v1.0.2 2026-04-07 146.0.7680.71 WebView ごとに GPU モードを選べる API
v1.0.1 2026-04-03 146.0.7680.71 不具合修正 (パッケージ配布なし)
v1.0.0 2026-04-03 146.0.7680.71 最初の正式リリース
v1.0.0-rc1 2026-03-18 145 (推定) リリース候補

補足を 2 つ。v1.0.4 は欠番です(v1.0.3 の次が v1.0.5)。また v1.1.0-build4 / build5 は
取り下げ済み
で、後続の build6 に置き換わっています。取り下げた版も履歴からは消していません。
どの版を使っていたかを利用者が後から追えることを優先しています。


Chromium の版から引く

Chromium BlinkGTK 期間
145 v1.0.0-rc1 2026-03
146 v1.0.0 〜 v1.0.5 2026-04-03 〜 04-10
147 v1.0.6 〜 v1.0.10-build16 2026-04-12 〜 05-16
148 / 149 v1.0.11-dev 2026-06
150 v1.1.0-build1 〜 build6 2026-07-07 〜 07-29
151 移行作業中 2026-08 〜

版番号の読み方

v1.1.0-build6 は 2 つの部分でできています。

同じ 1.1.0 でも build 番号が違えば中身は違います。不具合の報告をいただくときは、
build 番号までお知らせください。

なお、パッケージ名やパスに出てくる 0.1(libblinkgtk-0.1.so.0
/usr/share/doc/blinkgtk-0.1/ など)は API の版で、製品の版とは独立しています。
GTK4 の gtk-4.0、WebKitGTK の webkitgtk-6.0 と同じ規約です。API に互換性のない
変更が入るときだけ上がります。


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