BlinkGTK 1.2.2-build1 リリースノート

リリース日: 2026-09-10 / Chromium: 153.0.8010.36 / 言語: 日本語 | English

レンダリングエンジンを Chromium 153 に更新しました。


build1 でできるようになったこと

縦組みの行が、最後まで埋まるようになりました

縦書きで閉じ括弧が行末に来ると、行が途中で切れる現象がありました。
35 文字入る行に 17 文字しか入らず、しかも text-align: justify が残りを
引き伸ばすため、字間が倍 (16px → 33.5px) に開きます。読み手には、
そこだけ間延びした行として見えます。

この版で解消します。同じ条件で 35 文字すべてが 1 行に収まります。

横組みでは起きません。 縦組みに固有の現象です。ただし縦組みの中では
条件を選ばず、書体を変えても (serif / sans-serif / Noto Serif CJK JP /
Noto Sans CJK JP)、ルビを併用しても、line-height: normal でも同じように
起きていました。13 通りの設定のうち 8 通りで発生し、この版ではすべて
解消しています。

字間が開くのは text-align: justify を指定している場合です。指定が無ければ
字間はそのままで、行が途中で終わります。どちらも行が半分で切れる点は同じです。

この現象は当方から上流へ報告し (crbug 542686223)、Chromium 側で修正されました。
修正は Chromium 153 に入っています。

前版 (1.2.1 / Chromium 152) では、当方が独自の回避を入れて
17 文字 → 34 文字まで改善していました。ただし 1 文字は次の行へ落ちたままで、
完全ではありませんでした。この版では回避が不要になり、取り除いています。

版を実行時に尋ねられるようになりました

同梱のデモが --version に応じます。不具合を報告する際は、この 1 行を貼れば
版が一意に決まります。

$ blinkgtk_browser --version
BlinkGTK 1.2.2-build1 (Chromium 153.0.8010.36)

--help で使い方と、開く URL の指定方法を表示します。

併せて

Chromium 153 では、ほかに EventTimingMatchingHTML (イベント計時の対象判定)
などが既定で有効になりました。BlinkGTK の利用者が直接触れる範囲での変更は
上記の縦組みが中心です。


この版で変わらないこと


動作を確かめた範囲