BlinkGTK 1.2.3-build1 リリースノート

リリース日: 2026-09-24 / Chromium: 154.0.8037.57 / 言語: 日本語 | English

レンダリングエンジンを Chromium 154 に更新しました。


build1 でできるようになったこと

JavaScript・画像・localStorage の有効/無効が効くようになりました

blink_web_view_set_javascript_enabled() などの設定が、ページに反映されるように
なりました。1.2.2 までは値を覚えるだけで、FALSE にしてもページのスクリプトは
実行されていました

関数 1.2.3 (出荷形で実測)
blink_web_view_set_javascript_enabled() 効く (FALSE でページのスクリプトが止まる)
blink_web_view_set_images_enabled() 効く (FALSE で画像が読み込まれない)
blink_web_view_set_local_storage_enabled() 効く (FALSElocalStorage が使えない)
blink_web_view_set_default_font_size() 効く (30 を渡すと本文が 30px)
blink_web_view_set_default_encoding() まだ効きません (文字コードの指定が無いページは windows-1252 のまま)

スクリプトを止めたいページを扱うアプリは、この版に更新してください。
set_default_encoding() は原因を調べて次の版以降で扱います。

独自スキームで Web 開発の書き方がそのまま通るようになりました

パッケージ版で、リソースの場所を指定せずに起動できます

blink_gtk_set_resources_path() を呼ばなくても、libblinkgtk の置き場所から
icudtl.dat などを探すようになりました。1.2.2 までは実行ファイルの隣しか見ておらず、
rpm / deb 版で自分のアプリを作ると ICU のエラーで起動できませんでした。
探す順は次のとおりです。

  1. 実行ファイルと同じディレクトリ
  2. <libdir>/blinkgtk-0.1/chromium/ (rpm / deb)
  3. <libdir>/chromium/ (tarball)
  4. <libdir>/

場所を指定するアプリは、これまでどおり動きます。

入力メソッドは GTK の選択に従います

日本語入力の経路を、BlinkGTK が決めずに GTK に任せるようにしました。Wayland では
GTK4 の既定である text-input 経路になり、入力メソッドの側 (IBus) が推奨する形です。
Fedora 45 / GNOME の実機で、この経路を選んだときに変換モードが通ることと、ビューを
繰り返し閉じても入力メソッドの警告が出ないことを確かめています (1.2.2 に入れた
切り替えで同じ経路を選んで測りました)。

1.2.2 と同じ動作 (IBus を名指しする) にしたい場合は、BLINKGTK_IM_MODULE=ibus
指定してください。効くのは BlinkGTK のビューだけです。blink_gtk_get_im_module()
いま設定している値を確かめられます (既定は空文字列 = GTK に任せる)。

計測したい区間に、自分で目印を打てます

blink_gtk_trace_mark("名前") を呼ぶと、トレースに目印が入ります。イベント名が
その名前になり、Web の performance.mark() と同じ形で並びます。

// 起動: --trace-startup=toplevel,blink.user_timing
blink_gtk_trace_mark("workload_ready");
/* ... 測りたい区間 ... */
blink_gtk_trace_mark("idle_static_ready");

カテゴリ blink.user_timing を足していなければ、この呼び出しは何もしません。

Chromium 154 で既定で有効になった機能

機能の一覧は chromestatus.com の Chromium 154 のものです。当方で実測したのは
上記の縦組みに関わるものではなく、描画・入力・起動の範囲です。

build1 で直したこと


この版で変わらないこと

挙動が変わるもの


動作を確かめた範囲