BlinkGTK 1.2.1-build1 リリースノート

リリース日: 2026-08-27 / Chromium: 152.0.7977.64 / 言語: 日本語 | English

レンダリングエンジンを Chromium 152 に更新しました。前版 (1.2.0) の
Chromium 151 から、上流 1 世代ぶんの改善が入ります。


build1 でできるようになったこと

縦組みで行が途中までしか埋まらない現象が直りました

縦書きの段落で、閉じ括弧などの禁則対象が行末に来ると、行が半分ほどで折り返す
ことがありました。34 文字入る行に 17 文字しか入らず、残りが次の行へ送られます。
文字を大きくして読む設定ほど目立ちます。

行が収まらないと判断されたとき、直前の合法な改行位置を試すようにしました。
実測では、同じ段落が 17 文字 + 18 文字の 2 行から、34 文字 + 1 文字へ変わります。

閉じ括弧 7 種すべてで再現していた現象です。 では起きません。
上流にも報告しています (crbug 542686223)。

縦組みの段組みで、列が容量まで詰まるようになりました

章の途中の列が最後の 1 行を次の列へ送ってしまう現象がありました。
原因のひとつはエンジン既定のルビ予約で、列の切断幅から 0.5em を控除していました。
16 行入る列では、これがちょうど 1 行を奪います。

この控除の既定を 0 にしました。実測で、容量 16.024 行の列が 4 列とも 16 行
到達します。従来の挙動に戻す場合は BLINKGTK_RUBY_RESERVE_EM=0.5 を指定してください。

direction: rtl で縦組みの行格子が保たれます

右から左に流す指定と縦組みを組み合わせたとき、列の境界をまたいで文字がはみ出す
ことがありました。切断の寸法を列幅に統一して解消しています。


更新にあたって

実行部分は Chromium 152.0.7977.64 です。前版 (151.0.7922.108) から
ウィンドウ・入力・描画の各経路が上流の変更に追従しています。

組版の結果が変わります。 上記 3 点はいずれも版面に影響します。
既存の文書を開いたときの行数・列の詰まり方が前版と異なる場合があります。
これは不具合の修正によるもので、意図した変更です。


動作を確認した範囲

測っていないこと: 実機での長時間運用、EGL 経路のリサイズ中の挙動、
描画経路を切り替えながらの連続運用。